歯並びが悪くなるのは遺伝ではありません

歯並びは昔から遺伝と言われてきましたが、最近では遺伝ではなくほとんどが口腔機能発達不全症によって引き起こされていることが明らかになっています。
口腔機能発達不全症とは、3~5歳頃に身につけるべきお口の機能(食べる・話す・呼吸)が十分に発達していないか、正常に獲得できていない状態をいいます。学習や運動や容姿にも影響を与えることもわかっています。
お口の機能が未熟なままだと、問題を抱えたまま成長することになり、心身の発育にも影響し、将来的に歯を失うリスクが高い口腔環境になってしまいます。
お口の機能は生涯にわたって健康に生きるために必要な機能であり、幼少期から正しい口腔機能を身につけることが大切です。
また口腔機能は乳幼児期に発達し成人で維持され老年期に低下していきます。
図1
(日本口育協会より)
高齢になってからのオーラルフレイルや口腔機能低下症も社会問題になっていて、幼少期から口腔機能を発達させることの大切さが見直されています。
例えば呼吸というのは鼻と口で出来ますが、普段は鼻で呼吸するのが正解です。口で呼吸してしまっている成人の方に鼻呼吸の大切さを説明してもなかなか習慣を変えることは難しいのですが、お子さんに説明し理解を得られ、保護者の方の少しのサポートがあると簡単に改善することが多いのです。
お子さんのお口の問題で気を付けるのは虫歯や歯肉炎だけではありません。お口がポカンと開いている、集中力がない、学習や運動能力の低下、食べるのが遅い、クチャクチャ音を立てる、よく食べ物をこぼす、風邪をひきやすい、口臭がある、鼻が低い、目の下にクマができるなど気になることがあれば相談してください。口腔機能発達不全症は早めに見抜いて治療することが大切です。
口腔機能発達不全症を予防するには母乳の与え方や離乳食の与え方が重要になってきます。出産2か月後に赤ちゃんと一緒にいらしてください。
「口の機能は当たり前に身につく」という間違った認識を変えましょう。
院長 徳永

コラム

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