顎関節症の原因と治療法
■「口が開きにくい」「あごが痛い」「あごの関節がカクカクと鳴る」などの症状が出る顎(がく)関節症は、軽い症状まで含めると日本人の3~4割が経験すると言われています。
■これまで顎関節症は歯のかみ合わせに原因があるとされ、治療法としては歯を削ったり、樹脂製マウスピースを口にはめてかみ合わせをよくする方法が主流でした。
■ところが、日本顎関節学会などが中心になって5~6年前から原因究明や新しい治療法の検討を進めてきた結果、日常生活の癖によるあごへの負担やあごの筋肉のこわばりが原因として考えられるようになってきました。顎関節症の約8割に、上の歯と下の歯をつけ続ける癖があるからです。
■顎関節症は20歳代と30歳代に多くみられますが、これは大学入学や就職など生活スタイルの変化から生じるストレスで歯を食いしばる癖が原因になっていることがわかってきました。
■新しい治療法としては、歯を食いしばるといった、あごに負担のかかる癖から直すというのが基本方針になっています。
具体的な症状改善策として、あごの関節トレーニングやあごの筋肉マッサージなどを取り入れてきている病院もあります。
■日本顎関節学会では診療と治療のガイドラインづくりに乗り出しており、2~3年後をメドに作成する予定です。
顎に違和感や何か問題があるときは、ご相談ください。
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