タバコを吸うと歯がなくなる!?
タバコが歯にもたらす悪影響
タバコは万病の素と言われるように、さまざまな形で健康を害し、喫煙者の40%は69歳までに亡くなるという統計結果も出ています。
当然ながら歯や口腔にも悪い影響をもたらします。
米国の調査例では、喫煙者が歯周病になるリスクは非喫煙者の2倍、さらに重度の歯周病になるリスクは3倍という結果が出ています。
つまり、タバコは歯周病の原因のひとつであるのはもちろん、歯周病の進行を促進し、重症化させる大きな要因にもなっているのです。
タバコが歯周病に悪影響を与えるメカニズム
タバコが歯周病に悪影響を与えるメカニズムですが、
- タバコのタール成分が付着することで歯周病の原因となる歯垢・歯石が付きやすくなる
- タバコのニコチンが歯肉に血流障害を起こさせる
- 喫煙によってビタミンCが消費され、歯肉の老化が進む
などが明らかになっています。
さいごに
最後にあげた歯肉の老化ですが、喫煙者は非喫煙者に比べて10~20年も老化が進んでいると言われます。
つまり、そんなに年を取らないうちに、自分の歯がなくなってしまう可能性があるということです。
恐ろしいですよね。
「私は吸わないから大丈夫」と思っている方も、家庭や職場での受動喫煙(他人のタバコの煙を吸ってしまうもの)には注意が必要です。
非喫煙者の歯周病患者の3割は、家庭での受動喫煙者で占められているというデータもあります。
喫煙者がいる家庭では、家族で話し合って家庭内禁煙を実現したいものです。
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